集客数増加のためにWebサイトに対してSEO対策を行うケースは多いですが、EFO対策を怠っていることが多いのではないでしょうか。
今回は下記のような疑問を解消できるような内容をお届けします。
「そもそもEFO対策ってなに?」
「効果的なEFO対策が知りたい」
少ない工数で、大きな成果を得られる可能性がありますので、ぜひ効果的なEFO対策についての知識を獲得していただき、自社のサイトに活かしていきましょう。
目次
EFOとは?
EFOとは「Entry Form Optimization(エントリーフォームオプティミゼーション)」の略で、日本語訳すると入力フォーム最適化です。
サービスの申し込みや会員登録をWeb上で行う際は、必ず利用者の氏名や電話番号を入力を行う必要があるでしょう。
しかし、入力フォームのデザインが見にくかったり、入力する項目が多すぎたりすれば入力を完了させることなく、サイトから離れてしまう可能性が高いです。
通常のWebサイトに流入したサイトと大きく異なる部分は、「ユーザーがフォームまで進んでいる」という点です。一見すると同じ途中離脱に感じますが、Webサイト上の離脱と入力フォームの離脱は意味合いが大きく異なります。
Webサイトは軽い感覚で流入するユーザーが多い一方、入力フォームへ流入したユーザーは納得した上でフォームまで進んでいるため、高確率で自社商品やサービスを利用してくれる可能性を秘めています。
そのため、通常のWebサイトと入力フォームでの離脱は、意味合いが大きく異なります。
「EFO対策」というのは、この入力フォームでの離脱を減らすことを指します。
EFO対策が重要な理由
EFO対策が重要な理由は、大きく分けて以下の2つです。
- 費用対効果が高まる
- 即効性が高く手間がかからない
順番にご紹介します。
理由1:費用対効果が高まる
Webサイトの多くは、会員登録や商品購入など顧客に到着してほしい地点、つまりコンバージョンの地点を設定しています。
サイトを訪問したユーザーをコンバージョンさせるためには、個人情報の入力などのアクションを起こしてもらう必要があります。
しかし、入力フォームまで進んだユーザーの離脱率が高いサイトは費用対効果が低く、コストの方がかかっている可能性が高いです。
そのためEFO対策を行うことによって、入力フォームに流入したユーザーの多くがコンバージョンした場合の費用対効果を高められることができます。
例えば、5万円の広告費で50人自社サイトへ流入させた場合、一人当たりにかかったコストが1,000円だとしましょう。
50人の内の40%にあたる29人が入力フォームまでたどり着いたとして、入力を完了させたのが10%だけであれば獲得できた顧客の数は2人となります。このとき、広告費5万円から計算すると一人あたり25,000円のコストを支払って顧客を獲得したことになるため、客単価が25,000円以下だった場合には赤字となります。
しかし同じ流入数でもサイト内でEFO対策を施して10%→50%まで上げることができれば、10人の顧客を獲得できることになり一人あたりのコストは5,000円となります。
フォームでの離脱率が高い場合には、このEFO対策をすることでコストを大幅に削減することができるのです。
理由2:即効性が高く手間がかからない
EFO対策は基本的にフォームページ等の対策のため、費用対効果が高まるだけではなく即効性があり比較的手間がかかりません。
例えばSEO対策を行う際は、Webサイト自体の修正やキーワードと検索エンジンに適したコンテンツを投稿する必要があります。
しかし、EFO対策は入力フォーム、強いてはフォームへの導線、サンクスページを顧客に合わせて最適化するだけで完結するため、比較的対応が簡単です。
また、対策を施した入力フォームは、すぐにユーザーに対して効果を発揮するため、機会損失を減らすことができます。そのため、EFO対策はコンバージョンを高めるためにも、非常に重要な対策と言えるでしょう。
効果的なEFO対策
効果的なEFO対策は、大きく分けて以下の4つです。
- 入力項目を減らす
- 誰もがわかりやすい入力フォームを作る
- ユーザーのストレスを減らす
- EFO対策ツールを導入する
順番にご紹介します。
入力項目を減らす
EFO対策を行う際は、ユーザーが入力の必要な部分を減らしましょう。入力項目を減らす際に考えられる施策は、以下の3つです。
- 項目自体を減らす
- 住所検索機能を使う
- Cookieや端末に記憶している情報を利用する
項目自体を減らす
必要項目の洗い直しをし、入力が必要な項目自体を減らすことでユーザーの手間を削減できます。
また、入力以外の選択部分も減らすことで、ユーザーの心理的ハードルを下げる効果があります。
住所検索機能を使う
住所検索機能を導入することでも入力項目を減らすことに繋がります。
住所検索機能とは、郵便番号を先に入力して検索することで郵便番号に該当するエリアを自動入力してくれる機能です。
自宅の住所であればほとんどのユーザーが覚えているかとは思いますが、今日ではマンション名等まで入力が必要な人も多く、長くなるため面倒な印象を与えてしまいます。
そのため、郵便番号を入力するだけで住所の大半を自動入力されれば、必要な部分の入力だけで済みます。
ユーザーが面倒に感じると離脱率が急激に高まりますので、できるだけ避けると良いでしょう。
Cookieや端末に記憶している情報を利用する
Googleを利用して入力フォームを開いている場合、Cookieの使用を許可していれば今まで入力したことがある部分を自動で埋めてくれます。
また、Amazonや楽天などのアカウントを持っているユーザーに対して、ID連携ができるボタンを設置することも有効な手段です。
ID連携ボタンを利用することで、入力自体を大幅に減らすことができるため、ユーザーに負担を与える割合が少なくなります。
そのため、ユーザーの入力が必要な部分を減らすことは、EFO対策として有効と言えるでしょう。
誰もがわかりやすい入力フォームを作る
EFO対策を行う際は、誰もが分かりやすい入力フォームを作りましょう。
入力しづらい場合やユーザーが混乱するような入力フォームだと、入力を始める前にフォームから離脱してしまう可能性が高いです。分かりやすい入力フォームを作る際は、以下の2つに注意しましょう。
- 順序を考える
- スマホに最適化する
順序を考える
入力フォームはハードルの低い項目を先に設置し、入力のハードルを下げましょう。
そのため、入力フォームの一番最初は「名前」にすることで、心理的なハードルを下げてリズム良く入力できるように作ることが重要です。
また、入力に時間がかかる住所やメールアドレスは、フォームの中盤に設置することで、離脱率を下げられるでしょう。
さらに、ユーザーが考える必要のある部分は、例を表示することで、スムーズに入力を進めてもらえます。
スマホに最適化する
近年では、パソコンではなくスマホで入力フォームに流入するユーザーが多いです。
入力フォームはスマホに最適化することで、離脱率を減少できます。
例えば、入力枠を大きくする、表示される文字は大きくする、などが考えられます。入力フォームが見づらいと、ユーザーはすぐに離脱してしまうため、対策しておきましょう。
ユーザーのストレスを減らす
入力フォームを制作する際は、ユーザーのストレスを減らす設計にしましょう。
例えば、半角での入力が必要であれば半角のみしか出力できないようにしたり、必須項目がどれか分からない人のために例を入れるなど、ユーザーがストレスを感じる部分を減らすことで離脱率を減らせます。
また、入力内容に誤りがある場合は、リアルタイムでエラーを表示するのも良いでしょう。
EFO対策ツールを導入する
効率よくEFO対策を行う際は、専用のツールの導入も検討しましょう。
無料で利用できるツールも豊富に存在しているため、試験的な導入も可能です。
また、無料ツールを利用した後に手応えを感じる場合は、有料版を活用して段階的に効果を高めると効率的にコンバージョンを増すことにも繋がります。
まとめ
以上、EFO対策の概要や重要な理由、効果的なEFO対策について詳しく解説しました。
EFO対策は、コンバージョンを増やすために重要な部分です。また、EFO対策を行う際はユーザーがストレスを感じることなく、スムーズに情報を入力できるようフォームを整えることで、離脱率を減らせるでしょう。
弊社の『セーフリー』では、日々フォームの改良を行い、半年間で目標完了率を約20%改善した実績もあります。
もちろん、費用対効果の高いコンバージョンを目指しているEFO対策をしたい場合にはサポートもさせていただきますので、お気軽にご相談ください。