企業ブログを開設して、集客を図ろうという事業者が増えています。水道修理事業者の中でも、ブログを活かして、修理希望者を募ろうという動きも見られます。問題なのは企業ブログをどのように作成するのかということ。ただ、ブログを書けばいいというのではなく、サイトへのアクセス数を増やして、成約にまでもっていかなければいけません。そこで、企業ブログの書き方や注意点などをまとめたので、ぜひ参考になさってください。
水道修理事業者が企業ブログを作成するメリット
まずは、水道修理事業者が企業ブログを作成するメリットがどこにあるかを考えてみましょう。
- 水道修理についてより深い情報を伝えられる
- 自社の業務内容を細かく伝えられる
- ホームページだけよりも宣伝効果がある
- 更新することで、サイトの信頼性が増す
- 新規顧客獲得のチャンスが広がる
- 費用はそれほど掛からない
- 気軽に読んでもらえる
水道修理についてより深い情報を伝えられる
水回りのつまりや水漏れが発生したら、水道修理業者に依頼することになりますが、多くの人は水道修理について深い知識を持っていません。何もわからないまま、修理依頼するというケースが多いです。
特に水道修理料金については、依頼者は情報を持っていません。サイトで見つけた業者の料金が高いのか低いのかが分からないのです。
そのため、ブログで水道修理料金についてどのようなルールで決まるのかを情報提供できれば依頼の際のトラブルの回避になります。よくあるケースの料金、ケースごとの修理費用などについて詳しくお伝えできれば、安心して修理を依頼できるようになります。
ホームページでも料金表は示す場合もありますが、その決定ルールについては伝えきれないので、ブログで説明すると良いでしょう。
自社の業務内容を細かく伝えられる
水道修理事業者がブログを開設すると、自社の業務内容の詳細を伝えることもできます。水道修理を依頼する方としても、どんな活動をしている事業者なのかわからないままでは頼みにくいものです。業務内容についての情報が欲しいのです。
- お客様の声 / 口コミ
- 作業でのビフォーアフター
- 作業工程
- 電話依頼から到着までの時間(市区町村毎にあるとエリアを絞ったライティングが可能)
- 修理費用
- 見積もり/出張費用
など、自社の業務内容を知ってもらい、お客様との接点を築くことで、双方の要望が合致して、依頼へと繋がります。
ホームページだけよりも宣伝効果がある
最近はホームページを開設している水道修理業者がほとんどです。ホームページがないと、顧客獲得という面でも不利になります。ユーザーは自分の住んでいる地域で依頼できる水道修理業者をスマホで検索するためです。そのため、選ばれやすい業者は携帯でのサイトの視認性や使いやすさを重要視しています。
しかし、ホームページだけではまだ物足りない面もあります。その物足りなさを補ってくれるのがブログです。ホームページとブログ、SNSなどを連携すると、より宣伝効果が高まります。
- ブログを見た人が企業に興味を覚え、ホームページで確認をする
- お店のSNSを見た人がブログを訪問して、さらに詳しい情報を得る
このように、顧客との接点を増やすことで自社サイトへの流入が見込めます。
更新することで、サイトの信頼性が増す
企業ブログを作成する上で大事なのは、更新をしていくこと。一時的に良いブログが書けても、それで終わりでは、お客様からの支持は得られません。
質の高い記事を継続投稿し、ユーザーにとって価値のある情報を提供し続ければ、サイトの信頼性が高まります。
Google検索で上位を狙うためにも、定期的な記事の更新と古い記事のリライトが重要になってきます。常に新しい情報を発信し続けることで、Googleでの評価も上がり、上位表示されやすくなります。
新規顧客獲得のチャンスが広がる
水道修理に関する知識、自社業務についての情報をブログで発信し続ければ、Google検索やSNSでも拡散する可能性があります。
そうなれば、様々な人の目に留まり、「ここに依頼してみようかな」と思う人も増えます。ブログ開設は新規顧客の獲得のための大きなチャンスなのです。
費用はそれほど掛からない
ほとんどの水道修理業者はサイトを持っているでしょうから、そこにブログのページを加えるのはそれほど難しくありません。費用もそれほど掛かりません。ただ、自分でブログを書けない場合は、外注することもできます。
しかし、水道修理事業のブログは担当者が得意とする分野であるので、ほかの人に依頼しないでも済む場合が多いです。また、そのほうが費用を抑えることができます。
気軽に読んでもらえる
ブログは読む側にとっても気楽な文章です。リラックスしながら、目を通すことができます。ブログの内容にもよりますが、普通はそれほど難しい言葉を使うこともなく、わかりやすい言葉で書くものです。
見込み客が読んでもすぐに理解ができます。
企業ブログ運営で注意したいこと
水道修理事業者が企業ブログを作成するメリットをいくつか見てみましたが、いくつか注意点を押さえた上で書いて、運営していかないと効果が上がらないものです。そこで注意点をまとめてみました。
- 自社の業務にかかわることを中心に書く
- コンテンツ内容や更新計画を明確にする
- ターゲットを決める
- SEOを考えたKWの選定をする
- SNSで情報を発信する
- セキュリティ対策をしっかりする
自社の業務にかかわることを中心に書く
企業ブログには自社の業務に関することを中心に書きます。当たり前のことのようですが、ついつい筆が進んで、余計なことを書いてしまうことがあります。それでは見込み客の求めている情報とは異なる可能性があるため、目的をはっきりさせましょう。以下のようなテーマがおすすめです。
- 自社の雰囲気
- 実績
- 自社と関連する業界動向
- 自社商品やサービスの紹介
- スケジュールやお知らせ
水道業者のコンテンツ制作は、修理依頼をする側の立場になって、どのような情報が欲しいのかを考えた上で作成しましょう。
コンテンツ内容や更新計画を明確にする
テーマが決まったら、コンテンツを考えていきます。関連したキーワードに基づいた情報を内外から集め、見込み客のニーズに合わせることが大事です。
更新計画を定めることが重要
中小企業のブログの場合は、1~2週間に1度くらいの頻度で更新するのが理想です。このくらいの頻度なら、SEO対策的に効果が大きくなります。
ターゲットを決める
漠然としたターゲットに対してブログを書くというのはやりにくいものです。具体的なペルソナを定めて書くほうがコンテンツを作りやすくなります。
水道修理の場合は、水回りで困っている人がターゲットになります。さらにそこから具体的なペルソナを想定することで、いいコンテンツが書けるようになります。
具体的なペルソナ設定の方法
年齢、性別、居住地、職業、年収、家族構成などを絞っていくのが良いです。
例えば、30代女性主婦、〇〇県〇〇市在住、夫の年収が400万円、夫婦と子供二人暮らしなどのように設定します。そして、キッチンで水漏れが起きた場合などを想定したブログを書いてみてはいかがでしょうか。
SEOを考えたKWの選定をする
企業ブログの作成に当たって重要なコンテンツ制作ですが、その前にKWの選定がポイントになります。SEO対策を考えたKWの選定をするようにし、見込み客の流入を上げていくのです。
各KWを検索すると、現時点で評価の高い順に記事やサイトが表示されています。評価の高い記事では、KWに対しどのような見出しや情報を返しているのか参考にしてみましょう。
KW毎に検索されているボリュームを調べることもできます。
「トイレ つまり」のようないわゆるビックワードで上位を狙うことができれば相当数の流入を見込む事ができます。中小企業でいきなり上位表示を狙うのは難しいため、「対応エリアの地名 + トイレ つまり」のようなワードで上位を狙う方法もあります。
KWボリュームや関連ワードの調査方法は、Googleのサジェスト機能を使ったり、LSIKWをチェックすることで可能です。
SNSで情報を発信する
良質な企業ブログを作っても、情報発信が十分でないと、読者がつかない恐れもあります。ただ待っているだけでは、読んでもらえない可能性もあります。
そこで、活用したいのがSNSです。FacebookやTwitterなどでも情報発信していけば、企業ブログを読んでもらえる確率が高まります。
水道修理業者の企業ブログでは、このような努力によって大きな集客も望めるようになるでしょう。
セキュリティ対策を行う
ブログを含めて、最近は中小企業のホームページもサイバー攻撃の標的になりやすくなっています。大企業だけが対処していればいいという時代ではありません。また、Google評価の視点でもセキュリティ対策を行う必要があります。
- SSL化
- Google reCAPTCHAの設置
- パスワード強化
など、しっかりとしたセキュリティ対策を施す必要があり、それができて初めて顧客からの信頼が得られます。
企業ブログの種類
これから企業ブログを始めようと思っている方のために、企業ブログのいくつかの種類を紹介します。
- 一般的なブログ
- WordPress
- オウンドメディア
一般的なブログ
Livedoorブログ、Yahoo!ブログ、楽天ブログのような一般的なブログサービスがあります。無料、または安価に利用ができるのはいいところですが、これらのサービスはどちらかというと個人向け。企業のブログに使うにはいろいろな制限もあり、おすすめできません。
他方、ビジネス向けにデザインや機能が追加されたサービスもあります。それでもあらかじめ用意されたデザインや機能を使うので、希望通りの企業ブログにはなりにくいですね。
WordPress
WordPressを使って、企業サイトや企業ブログページを制作することもできます。WordPressには豊富なテンプレートも用意されていて、プラグインで機能の追加も可能です。
デザインや設定の応用範囲の広さで言うと、WordPressはおすすめです。
オウンドメディア
自社が運営するメディアをオウンドメディアと呼びますが、ここに企業ブログを組み込むことができます。
運営自体は大変ですが、オウンドメディアでのブログ発信では、幅広い層のターゲットに大量の情報を送信することが可能です。
企業ブログの書き方
ここからは最も重要な企業ブログの書き方を5つ解説します。
1.方向性を決める
まず、ブログの方向性を決めます。個人事業主が企業ブログを書く場合は、方向性も自分の判断で決められますが、複数人によるブログ作成では、方向性が曖昧になりがちです。ぶれてしまうこともあるので、よく話し合って、ブログの目的を合わせておきましょう。
ブログの方向性の決め方ですが、ターゲットやペルソナを絞りつつ、具体的な内容を考えていきます。例えば、次のような方向性があります。
- 商品やサービスを紹介するためのブログ
- 顧客の声を載せるブログ
- 業界知識やノウハウを伝えるためのブログ
- 顧客の悩みを解決するためのブログ
このように、方向性を見定めてブログを作成することが重要です。
2.他の同業者のブログを見る
検索キーワードに対して既にSEO上位表示されている記事を参考にしてみましょう。Googleでは検索意図に対して価値提供ができている記事やサイトを上位に表示するようになっています。
全く予備情報がないところからブログ作成するのは大変です。そのため、他社のブログを参考にしてみるのです。
真似をするというわけではありませんが、構成や見出しなどヒントが得られます。そこから自分たちなりの情報や知識を加えることで独自の記事にしていきます。
3.ブログシステムを構築する
ブログを書いて、それを発表する場所が必要ですから、ブログシステムを構築します。
ブログサービスやソフトウェアの選定、あるいはオウンドメディアでのブログなどのように、自社にとって最も合う方法を選んでいく必要があります。
4.デザインを決める
企業ブログを開設する上で重要なのがデザインの選定。デザインの良しあしだけで、読者がつくかどうかも大きく左右されます。
デザインの選定では、テンプレートの利用も一つの方法ですが、独自色を強めたい場合は、新たなデザインを考えるのもいいことです。自社らしさをアピールするために、WEBデザイナーに依頼することもできます。
5.運用ルールを決める
複数人によるブログ執筆の際は細かい策定が必要です。
統一感を出すために
- 表記ルール
- 承認ルール
- 連載計画
などをまとめておきます。まとまりのいい企業ブログを定期的に発信することができるようになります。
以上のようなポイントを押さえたら、あとはブログを書くだけです。想定読者のニーズに合うような記事を心がけ、自社の宣伝になりすぎないように書くのがコツです。
水道修理事業者もブログをどんどん活用しよう
各企業ではホームページを作成して、自社の商品やサービスを紹介しています。それも一つの方法ではありますが、さらにサイトの魅力を高めようと思ったら、企業ブログ開設がおすすめ。
企業ブログでは、自社の業務内容やサービスの紹介をより詳しく伝えることができ、最新情報も加味できます。水道修理事業者にとっても、企業ブログ開設はメリットが大きいです。これで集客力アップも狙えます。
企業ブログを開設し、今後のビジネス展開に活かしてください。