この記事は上記のような悩みを持っている方に特にチェックしてほしい内容です。
広告は従来の吊り下げや看板、マグネット広告、SNSやwebメディアと多岐に渡り、導入が難しいと感じるでしょう。
この記事では、改めて広告についての解説やweb媒体の広告を5つ紹介しています。CPAを下げるためにも、広告知識の再整理にお役立てください。
目次
広告の役割
広告の役割とは、ユーザーから認知・興味を獲得し、購買へと誘導するものです。
1つの広告で認知から購買まで誘導することは難しく、潜在層(商品やサービスの名前を知っている段階)と顕在層(商品の購入を検討している段階)によって効果的な広告が異なります。
広告には3つの機能があり、「情報伝達機能」「欲望創出機能」「説得的機能」に分類され、以下の画像のようにアプローチされています。
カップ麺で例えてみると、パッケージやロゴは「認知」に当てはまり、醤油や塩などの味は「興味・関心」となります。他社との差別化が比較検討になり、広告を見たユーザーが買って食べてみようというのが「購買」といったように段階を踏んでいく形です。
5つの広告種類と特徴
広告には複数の種類があり、以下の広告があります。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 純広告
上記の広告は、先ほどあったユーザーの段階によってそれぞれ効果的な広告が異なります。
それぞれの広告を解説しますので、よくチェックして参考にしてください。
1.リスティング広告の特徴
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告です。Google媒体で言えば、Google広告から広告を掲載でき、ユーザーのクリックに対して課金されるシステムです。
広告を掲載する側は、あらかじめ広告が表示される検索ワードを設定できるため、検索したユーザーの興味が高まっている状態(興味・関心以上)のユーザーに直接営業できます。
そのためユーザーは広告に流れやすく、直接ユーザーにアプローチできる広告はリスティングを超えるものはないと言われています。
例)
リスティング広告は、広告としての自由度の高さが特徴です。
「トイレつまり」をメインKWに設定した場合、2022.9現在で1クリック51円ですから、1,000クリックされると51,000円の広告掲載費用がかかるという仕組みです。
興味がありましたら、以下のリスティング広告の始め方などをまとめた記事を参考にしてください。
特徴
- 自由度の高い対策ができる
- 効果の高い広告文を出す
- オプションを表示する
- リンク先のページを変える
- 「指名系」と「一般系」でニーズの強弱が異なる
- 「地名」+「トイレつまり」
- 検索意図を考慮した広告文の作成
検索ボリューム | 指名 小さい(50) | 一般 大きい(5万) |
KW | 指名 東京 トイレつまり | 一般 トイレつまり |
顕在性 | 指名 強い | 一般 弱い |
CTR | 指名 高い | 一般 低い |
セーフリー
2.アフィリエイト広告の特徴
アフィリエイト広告とは、ASPを通して多くのメディア運営者に広告を掲載してもらう手法です。
ASPとは、アフィリエイトサイトと呼ばれるもので、広告主と掲載者を仲介したり、報酬の支払いを代行したりする窓口のことをいいます。有名なASPだと、「A8ネット」「バリューコマース」「もしもアフィリエイト」が該当します。
アフィリエイト広告は「成果報酬型広告」のシステムであり、ユーザーがその広告から購買や入会登録などの成果が発生した場合、広告主がASPに報酬を支払う仕組みです。
成果が発生する目的は好きに設定でき、電話問い合わせや資料請求と言った宣伝広告の作成など、目的の自由度が高いと言えるでしょう。
アフィリエイト広告を成功させるポイントとして以下の5つが挙げられます。
- SEOに強いサイトへのアプローチ
- 権威性・認知度が高いSNSアカウントへのアプローチ
- 小さなブログでも掲載しやすい広告
- 多数ASPへの登録
- ポイントやマイルが貯まるサイトへのアプローチ
セーフリー
3.ディスプレイ広告の特徴
ディスプレイ広告は、ユーザーに合わせた広告が、サイト・SNS・アプリの広告枠に表示される広告手法です。
リスティング広告と同じく、クリックされるごとに課金されるクリック単価システムであり、画像・動画・テキストなど自由度の高い掲載ができます。
サイトに掲載される場合は、「Google AdSense」の審査に通ったサイトに掲載され、Cookieなどによって集められたユーザー情報を元に広告が掲載されるため、顕在層ユーザーの獲得が期待できます。
例)
一つのことについて何度も調べた時に、調べていたジャンルの広告が表示されたことはありませんか?それはこのディスプレイ広告によるものです。何回も表示される事がストレスになる一方、ニーズが明確になっているユーザーへアプローチできる点が最大のメリットです。
セーフリー
4.SNS広告の特徴
SNS広告は「運用型広告」と呼ばれ、SNSのタイムラインやストーリーズなどに表示されている動画やテキストなどの広告が当てはまります。
広告が、通常の投稿と同じような形でタイムライン上を流れるため、広告であると主張せずユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。
SNS広告が掲載されている大部分のSNSは以下の6つが挙げられます。
- LINE
- TikTok
- YouTube
これらの中でさらに最近注目されているSNSがTikTokやYouTubeといった動画配信メディアです。
TikTokは平均1分ほどの動画を掲載し、若者から高齢の方まで利用しているため、幅広い潜在層へのアプローチが期待できます。
YouTubeも同様に、最近ではショートと呼ばれる1分程度の動画が、気軽に動画を楽しめることから、地域活性化などに利用する企業や自治体も多数です。
また、動画広告はポップ広告と違い潜在層から顕在層まで活性化させられる可能性が高く、現代にフィットした広告といえるでしょう。
セーフリー
5.純広告の特徴
純広告とは、特定のメディア(媒体)の広告枠を買い取り、広告を表示させることをいいます。上記4つ広告とは異なり、メディアから買い取った広告枠でのみ広告が掲載されます。
そのため、自社広告がニーズとあっているメディアでなければ効果が発揮しにくいのが特徴です。
反対に、ニーズに嵌まったメディアに広告を掲載できれば、顕在層に直接アプローチできるため、広告効果は高いといえます。また、大手のサイトに広告を掲載できれば、自社のブランディングやSEO外部対策にも繋がります。
セーフリー
先ずやるべき広告とは
広告運用を始めるにあたって、比較的始めやすく効果が出やすい以下の広告を進めてみましょう。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
上記の広告は、ニーズが顕在化しているユーザーが検索によって行動をとった際に表示される広告のため、広告効果が高いです。
以下にまとめた特徴を参考にしてください。
特徴
- 自由度の高い対策ができる
- 効果の高い広告文を試す
- 様々なオプションを表示させる
- リンク先のページを変える
- 打ち間違いもフォローできる
- 「引っ越し」「引越」「トイレつまり」「トイレ詰まり」
- ROI(投資に対する利益の割合)が明確になる
ユーザーの検索動機を考慮にいれた広告文を設定することで、広告効果と集客が望めるようになります。
ニーズを調べるためには、普段直接お客様とやり取りする中で、潜在的なニーズを引き出し、それを広告に再現する事が鍵です。
例)
サービスを契約についての不安がニーズだった場合、その不安を解消した上でベネフィット(利用後の姿)を提示してみるといったところでしょう。実際にリスティング広告を初めてみたいと思う方は以下の記事を参考にしてください。
セーフリー
施策の見直しを行う
既に広告配信を行っている方、これからやっていきたい方は、以下のAIDMA/AISASを参考にしましょう。
AIDMA(基本購買モデル)
- A:attention 認知
- I:interest 興味・関心
- D:desire 欲求
- M:memory 記憶
- A:action 行動
AISAS(webモデル)
- A:attention 認知
- I:interest 興味・関心
- S:search 検索
- A:action 行動
- S:share 共有
上記のAIDMAとAISASは、マーケティング施策を行う際のフレームワークです。
リスティング広告やアフィリエイト広告はweb上に掲載される広告のため、AISASのフレームワークが活用できます。
基本的な購買モデルフレームワークであったAIDMAと比べてAISASは行動が1段早い代わりに、最後の共有(口コミやレビュー)があります。この共有により、検索していないユーザーにも広告が目に入る可能性が高まり、より多くの認知・集客ができる可能性が高いです。
webに掲載するにはAISASを意識した広告運用が必要となりますが、実際に広告運用を成功させた企業の事例を紹介します。
【アフェリエイト広告】
ASP会社の"バリューコマース"に掲載されている成功事例を参考にご紹介します。
ハウスクリーニングを中心に利用者と業者のマッチングサービスを提供しているユアマイスター株式会社は、認知拡大を目的としてアフィリエイト広告を導入しました。注文状況などによって費用をコントロールし、レビュー施策に繋げることで注文件数が4倍超と高い広告効果が得られたようです。
参考:https://www.valuecommerce.ne.jp/ecsite/success/casestudy12.html
【SNS広告】
住宅建設会社の一条工務店はSNSのInstagramを利用し、カタログ請求の窓口を拡大しています。
写真を効果的に投稿できるInstagramは、実物などの宣伝に効果的であるため、施工事例やデザイン力などを伝えたい工務店との相性がいいと考えられます。
セーフリー
広告の指標とは?
広告の作成、運用、修正には多くの時間を必要とするため、広告代理店に依頼し、数値を管理してもらうことも手段の一つです。
しかし、運用を任せきりにせず、データ数値についての知識は身につけておくといいでしょう。自身が数字に関心を持つようになると、その施策が効果があったのか、今後どのような施策を検討するのが良いか理解できるようになります。
この章では広告指標を紹介していますので、広告運用の理解を深めましょう。
認知の広告指標
Imp | 表示回数(広告が表示された回数) |
CPM | インプレッション単価(1000回表示ごとに発生する費用) |
Reach | 広告を見たユーザー数 |
FQ | ユーザー1人あたりの広告の平均接触回数 |
上記のデータから、表示される場所に修正が必要か判断できます。
また、アフィリエイト広告の場合は、広告がどれくらい掲載されているか、としても活用できるデータです。
誘導の広告指標
クリック | 広告がクリックされた数 |
クリック率(CTR) | クリック数 ÷ 表示数 x 100 |
クリック単価(CPC) | 広告が1回クリックされた際に発生する費用 |
クリック率が高くなると広告効果が高まっていると言えます。
反対にクリック率が低ければ、ニーズやターゲットの修正や再調査が必要になってくるでしょう。
獲得の広告指標
CV | コンバージョン(広告によって得られる成果) |
CVR | コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100 |
CPA | 顧客獲得単価(1つの成果のために要した広告費用) |
CPO | 新規顧客獲得単価(新規の顧客から成果を得るまでに要した広告費用) |
顧客獲得の割合、獲得するためにどれだけの費用が必要なのか計算できます。
そこから逆算して広告費用のセッティングをしていきましょう。
費用対効果を把握する
ROAS 広告費用対効果 |
投資した広告費に対して得られた利益の割合 ROAS=売上金額÷広告費×100 |
ROI 投資収益率 |
投資したコストに対して生み出した利益の割合 ROI=利益額÷投資した費用×100 |
ROASが高ければ広告が効果的に売上に寄与していると言えます。
費用対効果を把握し、より利益の残る施策を行っていくために必要な指標です。
セーフリー
利益率を高める
自社に残る利益が計算できると、どの広告、媒体に露出していくのか実際の数字を見て検討できます。ネットが普及した現代社会では会社に利益を残すために、広告配信、メディア露出等の施策の実行が必要です。
AISASを振り返ると、web媒体での広告は検索・共有によるところが大きいため、口コミで商品の善し悪しを判断されやすくなってることがわかります。
利益率をあげることを考えれば、大きなメディアに自社を掲載し、窓口を広げるといった方法を利用してみてはいかがでしょうか。
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