世界的に人気のSNSとなったTikTok。
今や若者の間だけで流行しているアプリではなく企業がマーケティングとして活用する場としても注目されています。
今回はそもそもTikTokとは何かという基本情報から実際の活用例までご紹介させていただきます。
目次
そもそもTikTokとは何なのか。今更聞けないTikTokのこと
そももそもTikTokって何?
TikTokとは、中国のByteDance株式会社が運営するショート動画配信アプリのことです。
ユーザーが撮影・編集したショート動画を投稿・共有できるSNSです。
ユーザーは動画を撮影する際に「0.5倍速」「2倍速」と、動画の速さを調節しながら撮影をしたり、アプリ内に実装されている特殊効果や音楽を活用して、ユニークな動画が誰でもつくれます。また、動画を撮影できるだけでなく、他の人が撮った動画を見ることもできる手軽なSNSです。
TikTokはなぜ人気なの?
TikTokはPC版は存在せず、モバイル端末(iOSとAndroid)でのアプリダウンロードのみに限定されています。(※ただしリンクからのアクセスであればPCからの閲覧も可能。)
TikTokのアプリ上で、ユーザーは動画の視聴、作成、15~60秒までの短い動画のシェアが可能です。
前述の通り作成する動画には、音楽、フィルター、エフェクト等の様々な種類のアプリ内の機能を利用し動画の編集ができるため、編集初心者の方でも気軽に使うことができるため、爆発的ヒットを誇るアプリとなりました。
スマートフォンの普及や動画サービスの普及という時代背景はもちろんのこと、短い動画をサクサク撮れる・見れるという手軽さがヒットした背景にあります。
ユーザー数は? ユーザー層は?
日本でのTikTokのユーザー数は950万人(2021年4月時点)にものぼり、爆発的ヒットを誇るアプリになりました。
そんな爆発的人気を誇るTikTokですが、10代、若者向けというイメージを持たれる方も多いと思います。実際のユーザー層はどうなのでしょうか。
- 10代:16.9%
- 20代:22.3%
- 30代:22.8%
- 40代:24.3%
- 50代:13.7%
10代、20代の若者だけでなく40代、50代も活用しており、TikTokは今や老若男女楽しめるSNSであることがわかると思います。
誰でも投稿、共有できる・閲覧できる気軽さや、サクッと隙間時間に、短い動画をみれる手軽さが多くの層から支持を集めているようです。
TikTokに企業が参入するメリット
そんな多くの人が楽しめるTikTokですが、企業が参入するメリットにはどんなものがあるのでしょうか。大きく言えば、TikTokのユーザーの多さや手軽さを活かした、企業の「広告」としての使い方が可能です。
これまでの広告は、企業名や製品、企業イメージを全面に出し、芸能人やアニメーションなどを駆使して広告を打つ。コストがかかるため、新商品などが発売されるタイミングなど特別なタイミングで、重点的に広告を出す、これがかつての企業広告イメージだったと思います。
一方でTikTokは莫大なコストをかけずとも、またタイミングを選ばずとも認知度アップなどをはかることができる効果的なツールとして多くの企業に活用されています。
TikTokのショート動画という手軽さから、広告の受け取り手側もを活用し、手軽に見れる長さであることや誰もが作成・投稿できるという点から、広告の受け取り手と同じ目線で動画を作成し、投稿でき、アプローチしたい層に親近感をもってみてもらうことができます。
次に各企業の活用例を挙げますが、どの企業も「広告」として企業をPRするための動画を投稿しているわけではなく、日常や「あるあるネタ」などを投稿することにより間接的に企業名や事業内容をアピールしています。
日常などの投稿は、着飾ることなくありのままを投稿すれば1つのPRとして成り立つため、気軽に投稿できるというメリットがあります。また、このような動画を投稿することで受け取り手も動画そのものを楽しみながら企業を知ることができます。さらに、老若男女活用しているアプリとだけあって、年代問わずアプローチできることも大きなメリットです。
コストがかけられないけれど多くの人にアピールしたい、という企業にとってTikTokを活用することは宣伝のためのベストな手段となっています。
企業のTikTokの活用例5選
実際にTikTokを活用し、PRに成功している例を5つご紹介させていただきます。
企業活用例① 大京警備保障株式会社
https://www.tiktok.com/@dkykeibi_tokyo?lang=ja-JP
まずはじめに、新宿の交通誘導警備会社である大京警備保障株式会社の例です。
大京警備保障株式会社の部長や課長が、初めて挑戦することを動画におさめて投稿しています。
例えばはじめておしゃれなケーキを食べたり、109に行ってみたりと、おじさんが若者の間で流行していることに挑戦する姿がなんとも可愛く支持を集めており、19万のフォロワーを誇る、企業アカウントです。社内の雰囲気を飾ることなく活かした投稿が共感や支持を得ています。
企業活用例② bouncy
https://www.tiktok.com/@bouncy.news?
未来を感じる動画メディア「bouncy」の公式アカウントです。
様々な近未来商品を分かりやすいテキストで紹介しています。Tiktokの特性である15秒前後の短い時間を活かし「Life Hack」や「DIY」といったジャンルも好評です。
若いビジネスマンを中心に7.5万人のユーザーを抱えており、通勤時間や仕事の休憩時間等に見る方が多くいるようです。手軽に質が高い情報をインプットできる点が人気の要因となっています。
企業活用例③ 焼鳥どん日垣兄弟
https://www.tiktok.com/@higakiyakitori?lang=ja-JP
都内に3店舗構える焼き鳥屋による、飲食店あるあるを投稿しているアカウントです。TikTokの広告としても使用されているため、TikTokを利用したことのない方でもこの企業の動画をみたことがある方がいるかもしれません。
キレのあるツッコミや笑ってしまうボケ、そして何よりお客さん側としてもスタッフ側としても共感できる内容が支持を得ています。
企業活用例④ beem_official
https://www.tiktok.com/@beem_official?lang=ja-JP
ウェブマーケティング事業を行う、株式会社BEEMのアカウントです。
社員あるある、上司あるあるなどを投稿しており、フォロワーはなんと36万フォロワーと群を抜いてフォロワー数の多いアカウントです。
ウェブマーケティングに携わっていない人でも共感できるあるあるが投稿されていることが、人々の共感を生んでいます。
テンポの良く動画が流れるため、クセになり1つの投稿を見るとついつい他の動画も見たくなってしまうことで支持を得ています。
企業活用例⑤ 三和交通@TAXI会社
https://www.tiktok.com/@sanwakotsu?lang=ja-JP
最後にご紹介するのはタクシー会社の三和交通のアカウントです。
時に身体をはった投稿、時にTikTok内で人気のエフェクトや曲を使用した投稿で人気です。
文字入れなどの編集は少ないものの、体当たりの企画やありのままの社内の雰囲気が親しみやすく支持を得ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どの企業でも社内での日常や、企業の知恵をシェアすることで企業に興味をもってもらえるような投稿をしています。
動画内で企業名を出さずとも、動画をみた人がこの会社はどんなことをしている会社なんだろう?と気になってプロフィールに飛ぶ、そこで企業名を知る、という導線でどの企業アカウントも最終的にPRに繋がっています。
「広告」「PR」と深く考えずに、企業の日常を投稿するだけでも、企業認知度アップに繋げることができますよ。
気軽な気持ちでTikTokに、まずは1つ投稿してみてはいかがでしょうか。